はるまい

つまみ細工こもごも
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桜染め

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    桜の枝を使って染めものをしました。
    準備自体はだいぶ前からしていて、ようやく実行に移しました。
    花が咲く前の枝を使ってピンク色を染め上げます。

    一回目の抽出液です。


    結局三回目までの液を合わせたものは茶系に染まりました。
    液性をアルカリにして煮出すと赤い色素が出るということで、重曹を投入してチャレンジ。
    すると見事な赤系の染液に。
    しばらく寝かせると赤みが増すとのことで、そのまま放置。
    (一定期間ごとに沸騰させて腐敗を防ぎます)
    これが大失敗でした。
    アルカリを中和するのを忘れてそのまま置いておいたところ、赤い色素は消え失せて見事なベージュになりました。
    三回目までのものを合わせた染液から赤みを抜いた状態で、なんとも味気ない色。
    寝かせる前は間違いなくピンク色に色素が出ていたのに、とやるせない気持ちになりました。
    残った枝に赤みが見えたので再度染液を作り、ようやくピンク色になりました。
    全てみょうばん媒染です。


    綛糸の扱いが下手なのはご愛嬌ということで。


    スマホのカメラと相性が悪い色のようで、あまり上手く撮影できませんでした。
    一枚目の写真の色が実物に近いです。
    つまみ細工用の羽二重と組紐用の絹糸を染めました。
    絹糸は精練から行っていますが、これがまた大失敗をしてしまいました。(写真の糸ではない糸で失敗しました)

    このまますぐにつまみ細工にしたい所ですけれども、そこは我慢です。
    というのも、この桜染めの堅牢度がよく分からないからです。
    草木染めは大体において化学染料による染色の堅牢度には及びません。
    化学染料で染めた布と同じつもりで扱ってしまうと、あっと言う間に退色してしまう、などということになりかねないです。
    ですので、しばらく手元で保管して来年あたりにでも使って行こうと考えています。
    少し切り取って日光堅牢度も確認した方が良いのだろうと思いつつ、勿体ないという気持ちが出てしまったり…
    この桜染めのピンクは花びらが色づくための色素が木の幹にあるうちに染めています。
    桜の花びらでは染まるとも染まらないとも話を聞きますが、一般的に花びら染めの堅牢度は非常に低いです。
    すぐに色あせてしまうため、私が持っている書籍では「花びら染めは色があせたらまた染める気持ちで」と記載されていました。
    花びら染めは日光に相当弱いようなので、そういった欠点をそのまま引き継いでいなければよいな、と思います。
    日光堅牢度が低いといえば鬱金(ターメリック)による染色が思い浮かびますけれど、こちらは染め重ねると結構良いみたいですね。

    突然、花びら染めと書いてしまいました。
    これは椿やつつじや薔薇などの花びらの色素を抽出して染める方法です。
    実際にされている方のお話によると、とにかく退色するそうです。
    私は本で見ただけなのであまり詳しい事は書けないですが、花のような綺麗な色に染まります。
    ただ、本当に堅牢度が低いらしく、そのことは花びら染めの製品がほとんど出回っていないことからも推測できます。
    染織される方の中には色が褪せることを前提として使っている方もいるようです。

    私は自分で染めたものの堅牢度について気にかけている(つもり)です。
    折角つまみ細工として仕上げたのに、あっという間に変色退色したのでは残念すぎます。
    ということで、化学染料で染める時はつまみ細工用としてはややオーバースペック気味の染色をしているかなと思います。
    組紐に使う糸(=帯締めになります)と同じ染料を使って、浸染や引き染めをしています。
    お陰で、濃色の布を糊の中に数日放置しても色落ちはおきません。
    花びら染めで本当に綺麗な色に染まったとしても、堅牢度が低い染め物は私のつまみ細工の布としては使えません。残念。
    枝を使ったの桜染めは茶系を染めた場合は堅牢度が高いようなのですが、ピンク系についてはどうなのでしょう。
    花びら染めを超えてくれることを祈るばかりです。
    桜染めについては論文もいくつかあって、染める時に必要な部分しか読んでいないので、これから堅牢度に関する記述を探してみます。


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    この記事に対するコメント

    はじめまして。
    私は草木染めはほとんど経験がないのですが、昔コケ(正確には地衣類)で赤い色を染められるというので、寺村祐子さんという方の「ウールの植物染色」という本を買った事があります。
    色々な植物に媒染毎に堅牢度まで一覧になっているのですが、きれいだなと思う色は大抵堅牢度×になっていて、がっかりしたことを思い出します。
    蓮花 | 2015/06/12 10:02 PM
    蓮花 様

    コメントありがとうございます。
    「ウールの植物染色」という本、近所の図書館で見かけた記憶があります。(古くてそう大きくない本だったような…)
    ただ、私はウールは染めないのでそのまま手に取ることもしませんでした。
    役立つ情報が多い本のようなので、今度図書館に行ったら開いてみます!

    綺麗な色の堅牢度は低いものが多いですよね。
    織物なら染め変えできますけれども、つまみ細工ではそうはいかないので中々難しいです。
    はるまいこ | 2015/06/17 8:37 AM
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