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つまみ細工こもごも
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海外のつまみ細工事情3 〜様々なつまみ細工の作り方〜

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    今回も前回に引き続いて海外のつまみ細工について書いてみようと思います。

    海外で様々な国の人々が自由につまみ細工を楽しんでいる様子はインターネット上で見ることが出来ますが、作品の作り方は我々と同じだったり違ったりです。
    日本の糊派かボンド派かと分かれているつまみ細工愛好者の中に、海外では『バーナー派』が加わります。
    摘まんだ化繊の布を火で炙って溶かし土台に接着する、という驚きの方法です。
    伝統的な制作方法よりも耐水性が高いように感じられるのですが、実際はどうなのでしょうか?
    でんぷん糊というものの入手が難しい海外ならではの方法です。
    ちなみに、でんぷん糊派の方ももちろんいらっしゃいまして、その糊を自作しているのを見たことがあります。

    次に使用する布についてです。
    やはり絹は特別な素材であるというのは共通の認識のようです。
    日本から着物を仕入れて解いて使っていたり、羽二重を手に入れて染色しているのを見かけます。
    あとは、自国の型染めの布などを使って作る方もいらっしゃいます。
    私が一番面白いと思ったのは、サテンリボンを使って作るつまみ細工です。
    海外のつまみ細工作品でよく見受けられる、鮮やかな色彩で艶のある素材はサテンリボンを使っているものであることが多いかと思います。
    リボンだと正確な正方形に切るのが簡単になるので本当に頭の良い方法です。
    このかんざしを『リボンkanzashi(=リボンつまみ細工)』などと呼んでいたりもするようです。

    最後に作るモチーフについて少し触れてみます。
    これについては日本と同じく圧倒的に花が多いようなのですが、動物モチーフを作っている方も意外と多いと感じます。
    毎年干支の動物を作って発表されている方もいたりと様々で、その中でも鳥類が人気のようです。
    鶴、鳩、フェニックス、コンドル、白鳥などなど…
    花と相性が良いとう理由なのか蝶もよく作られているようです。


    大分寒くなってきました。
    しばらく前に撮影したピラカンサですが、私の住む東北でも季節の終わりを迎えています。




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    海外のつまみ細工事情2 〜つまみ細工はなぜkanzashiか〜

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      今回は海外のつまみ細工事情についてまた書いてみようかと思います。
      前回の記事へのアクセスが思ったよりあり、サーチエンジンの検索でも「つまみ細工 海外」というワードでヒットして訪れて下さるかたが結構いらっしゃいます。
      やはりつまみ細工をなさる皆さまには気になる部分なのかな、と思います。
      今回は私の体験に基づくものなので偏りがあるかもしれませんが、それを念頭に置いた上でご一読下さい。

      つまみ細工は海外では「kanzashi」と呼ばれているということは前回の記事で書きました。
      今回は何故「tsumami-zaiku」ではなく「kanzashi」と呼ばれているかということについて書いてみようかと思います。
      といって、私も又聞き+推測なので話半分にして頂きたいのですがつまみ細工をされる方には興味深い内容かと思います。
      ただ、まとめるのが下手なので長くなってしまいました。


      インターネット上で海外の方とつまみ細工について話をする場合、つまみ細工のことは基本的に「kanzashi」と表現します。
      ですが先日、話の流れから私の作っているかんざしは「tsumami(zaiku) kanzashi」で「kanzashi」とは髪飾り全般を表す日本語であると相手に伝えました。
      するとその話の相手からはお礼とともに、嘆きのような返信が来ました。曰く。
      「自分たちの国ではつまみ細工に関する正しい知識が不足している。そのせいで、かんざしブローチなるものまで存在している…」
      そこに、別の方も会話に加わって海外の事情が垣間見えてきました。
      ちなみに私が話をしていた二人は東南アジア系と思われます。

      話が少しずれますが、インターネット上で(私が)良く見かけるのは東南アジア圏の、ヒジャブを身に纏うムスリムの女性のつまみ細工愛好者の方々です。
      (恐らくマレーシアやインドネシアの方なのだと思います)
      後はロシアでしょうか。
      こちらはロシア人同士での技術情報の伝達が盛んなようで、Youtubeでもロシア語のつまみ細工動画を見ることができます。

      話を戻します。
      海外では(国にもよるとは思いますが)日本語で書かれた本は高価で入手が難しく、英語や自国語の本の入手の方がずっと容易だそうです。
      日本に関する必要な情報が自国語で手に入らない場合、多くの人が次に当たるのが英語の文献になるようです。
      そのため、英語の本が一次ソースになりがちです。
      どうやらこの一次ソースとなった本(彼女達はwestern booksと呼んでいました)がつまみ細工のかんざしを「kanzashi」として紹介した結果、世界中でつまみ細工=kanzashiという誤解が広まってしまったようです。
      一般的には「kanzashi」という呼称が定着してしまっているため、kanzashiブローチ等など我々からすると不思議な名前の代物が登場しています。
      一番最初につまみ細工=kanzashiとしてしまった本がどの言語で書かれていたかは不明ですが、大体このような感じで世界中に広まっていった模様です。

      ただ、かんざしを組み上げるような中上級者は大体の人がつまみ細工=tsumami-zaikuでありkanzashiではないことを認識しています。
      しかしながら、海外におけるつまみ細工の一般的な呼称はkanzashiであるためそれに合わせているケースが多いようです。
      余談ですが海外におけるつまみ細工中上級者の特徴は日本語話者が多いことだと思います。
      私が見た方は程度の差こそあれ、大体皆日本語を使うことが出来るようです。
      着物を着るかたも散見されます。

      我々日本人が思うのは、「じゃあ、普通の(鼈甲などの)かんざしは何と呼ぶの?」という点ですが、聞きそびれたので不明です。
      何となく、それもkanzashiなのではないかなぁ、と勝手に思っていますが真実は不明です。


      もう花は終わってしまいましたが、金木犀の写真です。
      金木犀の髪飾りを計画していましたが、今年は無理そうです。
      技術の向上を果たしているであろう来年の自分に期待しています。


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      草木染めとコチニール

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        今日は少しだけ、草木染めのことについて書いてみます。長文です。

        草木染めとは天然の染料(色をつけるのに使う様々なもののこと)を使って布などを染めることを言います。
        天然の染料は染めることを目的として開発された合成染料(科学染料)とは違い、そのままでは布への定着が悪かったりするので、媒染という工程が必要となります。
        使用する媒染料に応じて、アルミ媒染、鉄媒染、銅媒染などの種類があり、同じ染料でも異なる色に染めあがります。
        奄美大島などで行われている泥染は、田の土に含まれる鉄分を利用して鉄媒染をする染色方法です。


        前置きが長くなりましたが、今回の話のメインです。
        草木染め、というと草や木のみを染料として使用していると思われる方がほとんどかと思います。
        実はそうではありません。
        「コチニール」という名前をご存じでしょうか?
        以前、アメリカのスターバックスコーヒーが製品への使用を段階的に減らしていく、とのニュースが流れたので、記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。
        この、「コチニール」とは虫由来の赤い天然染料であり、食品へも添加されています。
        ハムやベーコンなど、裏面の成分表示を見ると、この文字が見えることが多いです。

        「コチニール」とはコチニールカイガラムシという虫で、エンジムシとも呼ばれています。
        染料店では乾燥した状態で販売されており、それを煮出した液を染液として使います。
        非常に美しい色に染まります。
        赤系の天然染料というと、紅花や茜、蘇芳ですが、これらとは全く異なる色味です。
        ピンク系の綺麗な色で、堅牢度も高くとても重宝されているようです。
        私もぜひ挑戦してみたいです。みたいです。みたいです。

        以前から私のブログを読んでくださっている方がいらっしゃるのかは分かりませんが、私は虫が苦手です。
        なので、乾燥した虫を煮出す(もしくはすり潰す...)という工程に精神が耐えられる自信がありません。
        草木染め関係の本では必ずと言っても良いほど顔を出す染料ですが、私には無理な気がしています。
        今も、確認のためにgoogleでコチニールと検索して、全身の毛が一本立ちになりました。


        本日スーパーで購入したハムにもコチニール色素が入っていたので、書いてみました。
        家の近くのタチアオイの写真です。
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        海外のつまみ細工事情1 〜世界に広がるつまみ細工〜

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          今日は何となく海外のつまみ細工事情について書いてみようかと思います。
          と言っても、私の知る限り、という注釈付きなので、興味のある方は読んでみて下さい。

          海外ではつまみ細工は、"kanzashi"という名前で親しまれているようです。
          人によっては"tsumami kanzashi"、"fabric flower"等という呼び名もあるようです。
          その作品は日本人の固定概念を覆すようなものが沢山あり、見ていて飽きません。
          見たことのない独自技法も多数見受けられます。
          何年も前からつまみ細工を(恐らく)独学していて、勝山かんざしを作っているツワモノも存在します。
          日本ですら、つまみ細工の書籍が増えてきたのは最近のことなのに、海外にいる彼女らはどのようにして制作方法を会得したのか本当に不思議です。
          季節に合わせたかんざしを作って、毎月発表しているような人もいます。
          上級者の技術は日本人と比べても遜色無い、というか本当に上手いです。
          かんざしの組み上げが上手いのには驚きました。
          書籍ですらそれほど詳しくは解説されていないのに、私が教室で教わっている基本のようなものを踏襲した組み上げに見えます。
          まぁ、素人目での感想なのですが...

          用途は髪飾りがメインですが、フランスの方のつまみ細工では、シンプルなスカーフのアクセントにしてね!、というのを見て、何となくオシャレだなと思ってしまいました。
          他には、我々日本人にとってはとても意外だと思うのですが、イスラム教の女性が身にまとうヒジャブ(肌を覆い隠す布)の飾りにしている方を散見します。

          海外の方の作るつまみ細工ってどんなの?、と興味をそそられた方は、ぜひgoogleなどで検索してみてください。
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